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串本古座高校で行われたQ-ANPIを活用した防災出前授業に参加しました。

串本古座高校で行われたQ-ANPIを活用した防災出前授業に参加しました。

2月4日(火)に、和歌山県立串本古座高等学校の「宇宙探究コース※」の生徒を含む1・2年生を対象とした『防災』をテーマとして実施された出前授業に参加しました。
※宇宙探究コースは、2024年4月に設けられ、宇宙開発の歴史や人工衛星の仕組みなど、宇宙ビジネスに関わる知識を専門家から学ぶという公立高校では全国初のコース。

この取り組みは、内閣府が運用する準天頂衛星システム「みちびき」の衛星安否確認サービス(Q-ANPI)に関する内閣府の事業の一環として、日本電気株式会社(本社:東京都港区)と和歌山大学(災害科学・レジリエンス共創センター)が実施したものとなります。
当社はQ-ANPI装置の組み立て支援および操作支援スタッフとして参加させていただきました。

今回はその模様を写真と共にご紹介します。

1限目授業:和歌山大学の此松教授、太田客員教授、桒客員准教授による防災授業

和歌山大学の此松(このまつ)昌彦教授、太田(おおた)和良客員教授、桒(くわ)将倫客員准教授がQ-ANPIをテーマに防災授業を行いました。日本の地震災害や災害時の避難所運営、人工衛星を活用した情報通信などを中心に、災害発生時における情報伝達の重要性などについて講義を行いました。宇宙専門科目を選択された生徒の皆さんだけあって、熱心に聞き入っておられました。

2限目授業:Q-ANPI端末の組み立て・避難者情報の収集・送信など

生徒のみんさんが4班に分かれ、衛星安否確認サービス(Q-ANPI)を利用するための『Q-ANPIターミナル(通信用アンテナ)』や『操作用パソコン』などの組立、設置などを行いました。

当社スタッフの説明を聞きながら、生徒の皆さんは初めて見る機械を目の前に相談・試行錯誤しながら各班メンバーで協力しながら取り組まれました。
組み立て上がったQ-ANPIターミナルを渡り廊下まで運び出し、地上から約36,000Kmの遥かかなたの宇宙空間にある準天頂衛星システム「みちびき」との通信にも成功しました。

桒客員准教授からQ-ANPIの仕組みなどを熱心に聞く生徒のみなさん
渡り廊下に出てスマホアプリで、南の空にある「みちびき」の位置を確認
各班のメンバーで相談・試行錯誤しながら、初めて見るQ-ANPIターミナルを組立
各班のメンバーで相談・試行錯誤しながら、初めて見るQ-ANPIターミナルを組立
渡り廊下でQ-ANPIターミナルを設置し、「通信確認よし!」
操作用パソコンで避難所開設や避難者情報の入力、送信を実施
パソコン操作は手慣れた様子で、積極的に取り組んでいます

■防災授業に参加した感想

「宇宙探究コース」の生徒を含む1・2年生の皆さんは、各授業において終始熱心に、また興味津々の様子で取り組んでおられました。
今回の授業で体験いただいたことで、より宇宙への興味を持っていただくとともに、ご自身やご家族、また地域などの防災・減災についても考えてもらえるきっかけとなればと思います。

Q-ANPI端末
Q-ANPIターミナル

参考ページ

衛星安否確認サービス「Q-ANPI」 https://qzss.go.jp/overview/services/sv09_q-anpi.html