Google のアクセス解析サービス「Google アナリティクス」のユニバーサルアナリティクスが2023年7月1日をもってデータ取得を停止することが発表されました。

ユニバーサル アナリティクスのサポート終了のお知らせ

「ユニバーサルアナリティクス（ 以下、UA ）」とは

UA は2005年以降、幾度かのアップデートを経て提供され続けてきた高機能な無料アクセス解析サービスですが、デスクトップPCで閲覧するWebサイトを対象とした解析の仕組みが、近年のアプリの普及や多様なデバイス環境からの閲覧に対応しきれなくなってきていました。

Google はこの UA によるアクセス解析のデータ計測を2023年7月1日で終了することをアナウンスし、以降は次世代サービスである「Google アナリティクス 4 」を使用することを推奨しています。

「Google アナリティクス 4 （ 以下、GA4 ）」とは

UA に代わるアクセス解析サービスとして2020年10月に登場した GA4 は、マルチデバイスに対応し、計測対象もWebサイトとアプリ双方の環境を計測できるようになりました。

また、機械学習を使って解析データの予測のほか、ユーザーのプライバシーに配慮した仕組みとなり社会環境への変化にも対応していることが明言されています。

Google アナリティクス 4 でこれからに備えましょう

UA から GA4 への移行時期

UA と GA4 は異なる仕組みのシステムであるため、UA の計測データを GA4 に引き継ぐことはできません。
また、計測の仕組みも異なり、UA と GA4 の計測データを比較することもできません。

そこで、UA がデータ計測を廃止する2023年7月1日以降もアクセス解析を利用するためには、それまでに GA4 に登録して計測を開始する必要があります。
さらに、GA4 で2023年7月以降に過去データとの比較検証を行いたい場合は、少なくとも1年前にあたる2022年7月1日までに GA4 による計測を開始することをおすすめいたします。

GA4 導入と UA 終了スケジュール

※2024年サポート終了後はUA解析結果の閲覧は不可となります。（2022年6月現在 終了時期未定）
※UA ・ GA4 併用期間中に双方の計測数値にどのくらいの差が出るのかを確認することをおすすめいたします。

[GA4] アナリティクスの使用方法

UA から GA4 に移行することによる主な影響

• UA の計測データは2024年以降、閲覧することができなくなります。
• UA でこれまでに取得された解析データは GA4 に引き継ぐことができません。
• システム仕様が異なるため UA と GA4 には互換性が無く、データを比較・検証することはできません。
• 現在取得されているUA のアクセス解析レポートは終了し、GA4 で新たに作り直す必要があります。
  また、GA4 では仕様が変更となる項目があり、UA で出力していたアクセス解析レポートと同じ内容で出力することはできなくなります。
  ※現在、サイバーリンクスが運用をサポートさせていただきアクセス解析レポートをご利用いただいているお客様は、レポート再作成について下記のお問い合わせ先までご連絡ください。

GA4 導入に伴う設定作業について

• GA4の計測開始方法は、現在利用中のUAの計測タグが「analytics.js」か「gtag.js」かによって設定手順が異なります。
  • analytics.js
    GA4 利用開始後、Webページへの計測タグの貼り直しが必要です。
  • gtag.jsの場合
    GA4 利用開始後、GA4 の「計測ID」をコピーし、以下の手順で UA で使用しているgtag.jsを使用して解析を行う設定を追加します。
    • 別のウィンドウで Webページに設定している UA の画面を開きます。
    • [管理] > [トラッキング情報] > [トラッキング コード] に移動します。 
    • [グローバル サイトタグ（gtag.js）] の下の [接続済みのサイトタグ] をクリックします。 
    • GA4 の測定IDを貼りつけ、「接続」をクリックします。 

UA ・ GA4 の解析データの違い

UA ・ GA4 の解析データの違いについて詳細はリンク先をご参照ください。
[UA→GA4] ユニバーサル アナリティクスと Google アナリティクス 4 のデータ

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お早めの GA4 利用開始で、UA サービス停止までに新しいアクセス解析をぜひお試しください。

※当記事は2022年6月3日時点で公開されている情報を元に構成されています。